著作権規制による動画クリエーター環境の変化
以前あった漫画の海賊版問題に終止符を打とうとする話題が飛び出してきました。
海賊版対策で範囲拡大したってなら仕方ない部分もあるけど、動画クリエーターにとっては肩身が狭くなる話だな…。 https://t.co/Nqiip3bcxX
— モノリス@編集頑張る (@CBR250Rbeginner) 2019年2月13日
今後この問題が動画クリエーターにとって変化があると思いまして書いてみました。
どうして法律改正が起きたのか
漫画村問題で話題になった海賊版。無断で転載されていたことも問題ですが、実質無料で閲覧できたことがさらに問題でした。つまりこれに対して作った作者はお金を一戦ももらうことができないのです。
おまけにサイト運営者は広告料金で儲けが出ます。これほどまで理不尽であることもないということでIPアドレスを削除され、漫画村は閲覧することができなくなりました。
その後も漫画村のパチモン版が登場して一瞬話題になりましたが、最近は下火になっていきました。
法案の影響力
この法案で以前まで対象だった音楽や映像だけでしたが、大きく拡大していきました。小説や雑誌、写真、論文、コンピュータープログラムなどあらゆるネット上のコンテンツが規制対象になりました。
また記事の中心になった「スクリーンショット」。著作者側に許可なくスクリーンショットを撮ることも規制対象となっており、かなり大胆に範囲を広げたことがわかります。
ですがさすがにやりすぎと批判もあり、ここから範囲を縮小していくとのことです。
動画投稿者の影響
私も一応動画投稿者ですので、この話題にはかなり恐怖しているものがあります。
まず、漫画やアニメのスクリーンショットを使うことは規制対象になります。解説動画等ではよく写真を使っていますが、流石に制作会社まで連絡して許可を取っている方はいないと思います。これからは許可を取ってから製作しないといけないです。
これにより起きることは、動画の幅が狭くなってしまう点です。
いらすとやだらけの動画
いらすとやとはフリーイラストを掲載しているサイトです。私もブログの冒頭に使わせていただいたり、動画のネタに使わせてもらったりしています。(いつもお世話になっています。)
その汎用性の高さと絵のゆるさが人気を博して、グッズが出るほどの認知度の高さを伺えます。
そのいらすとやで動画コンテンツが埋め尽くされる可能性があります。なぜなら規制が厳しいと、動画を取り締まりの対象になることは必然です。
そうするとどうなるかといえば、フリー素材等素材を許可条件が緩いところに殺到します。便利ないらすとやに飛びつくようになるのではないでしょうか?
動画にいらすとやが立ち並ぶ世界も近くないのかもしれません。
対抗馬、自分で絵を描いて動画も作れるクリエーター
いらすとやが化け物強いという話になりましたが、対抗馬として自分で絵も描ける、動画も作れるクリエーターが台頭していく気がします。
今でも自分で絵やモーションを作成して動画投稿している人がいます。クォリティの低いものから、これ完全に業者さんだろってレベルのものもあります。
そういった人は今まで以上に「希少価値」が生まれます。今までは面白い編集に力を入れてきた人は使える選択肢が狭まると思うので、自分で創造できる人はかなり価値が付くと思います。
オリジナルのキャラクターをバーチャルYouTuberとして動かす、立ち絵を二次創作可能で自分で作ると言った手の込んだ動画もかなり強くなる時代に突入したのではないかと思います。
最後に
あくまで可能性の話なので、最終的にはそこまで厳しくならないと思います。ですがこれから著作権周りについてはかなり指摘されていくと思います。今後の動向に期待です。