初心者で峠道を走るのは危険なので辞めたほうがいい
どうも、元日本一周ライダーのモノリスです
皆さんは峠道を走ったことはありますが?
私はバイクを買いたての時によく走りに行ってました
運転もほぼ素人だったので、今思うと技術も経験もない状態でかなり危ないことをしていたと思っています
今回はそんな体験から峠道の危険性を語っていきます
特にバイクを買った初心者の人はしっかり学んでいただければと思います
初めて走ったのがワイディング道、そして個人特訓
私はバイクを買った後すぐにツーリングに誘われました。当時バイクを買うために一緒にさがしてくれた友人です(分かりやすく友人Aとします)
折角買ったのだから行こうとなって走ることになったのですが、その場所が初心者の私にとってワイディングが厳しいところでした
当然私はそんなところをバイクを傾けて走るなんてできなかったので法定速度よりも10キロくらい遅いスピードで走っていました
今でも思うのですが、初めて走る道としては間違っているよなと思っています
この時の私は「このままではいつか事故を起こすな」と思いました
ある意味それは正解だったことをのちに知るのですがそれは置いておきますね
ここから少しでも安全に走れるように、私個人で特訓することになります
具体的には
・以前誘われた道を一人で走ってゆっくりでいいからバイクを倒すようにする
・バイクのブレーキを要所で使えるようにする
・ギアをカーブによって上げたり下げたりを判断する
といった感じです
注)当時の私は知識不足で無茶なことをしていました。安全に走るといっても一人で練習することはもし事故が発生したときに助けが無いのでかなり危険行為です。もし練習をするなら絶対に二人以上で走りましょう。または練習できるイベントに参加しましょう。それでも同じようなことをする場合は自己責任でお願いします
それでも一歩でも間違ったら命を落とすかもしれないということを理解はしていたので、絶対に自分でコントロールできる範囲でやっていました
そんな練習を続けて少しずつですが、自分が思うようにバイクをコントロールできるようになっていきました
この時の私は、もし次に誘われてもしっかり安全に曲がれるようにしようと思って次回のツーリングに思いをはせてませたね
そして次回のツーリングである事件が起きます
峠道で散る
後日友人Aと別の友人(友人Bとします)と走る機会がありました
友人Bとはバイク歴が同じくらいでしたが、一つ考え方が違っていました
「早い人の後ろをついていけたら絶対早くなる」
すげぇこと言うなと思いました。先輩の行動を学んだら先輩みたいになれるとおもっていた昔の私のようだw
そんな冗談は置いといて、私は基礎を学んだほうがいいことと、自分の限界を知っておくことを念頭に置いていたので考え方が違うなと思いつつ一緒に走りました
早く走れる友人Aと友人B、私の順で走りました。正直追いかけて事故するほうが悲しくなるなと思っていたので、もし先に行かれてもいいやと思って走りました
案の定私は遅れていき、カーブの先ではどうなっているのか分からない距離まで離されていきました
必死に追いかけている友人Bの姿が見えるのが100m先の状態で私は自分のペースで事故をしないことを前提に走っていきました
そんな状態である下りのカーブを曲がるとき、あれだけ離れている友人の姿が見えました
なんと前方で走っている友人Bとバイクがこけて地面を滑っているじゃないですか
例えるならmotoレースでこけたレーサーがコースを滑っていくような感じです
こけたときのイメージ
私はすぐにブレーキをかけてバイクを安全な場所に停めて救助に向かいました
話を聞くとカーブを曲がり切れなくてガードレールに衝突、バランスを崩してバイクと一緒にこけていったようです
たまたま前方後方に車が接近していないようでしたので、こけたバイクのキルスイッチを入れた後すぐに起こして路肩に停めました
奇跡的にけがも擦り傷のみで、バイクの損傷も何とか自走できる状態だったので自分で走ってバイク屋に運びました
ですが、もし
・私が後ろで走っていなかったら
・ガードレールのぶつかり方がこすった形ではなく正面衝突だったら
・対面から車やバイクが走行していたら
・後ろを走っていたのが私たち以上に飛ばしている車・バイクだったら
・こけたバイクの損傷がひどくて、ガソリンが漏れていたら
友人を一人失っていたのかもしれないと思うと、今でも本当に運がよかったと思います
峠道を走るくらいなら、お金を払ってでもサーキットを走ったほうがいい
こんな経験をしている、というか救助した立場から言いますと、事故をするくらいならサーキットコースを走ってほうがいいと思っています
この辺はバイク界隈では話題になっていて、私のような意見の人もいれば峠の魅力を知っている人はそれがいいと思っている人もいます
確かに無料で自然を満喫できワイディングできる峠道を自分のテクニックで攻略することが素晴らしいと思う気持ちがわからないわけではないです
私も当時はそういった走りを求めて勉強して練習してました
ですが、私たちが走っているのはあくまで「公道」であり、好き勝手に走って最悪事故を発生させではいけないのです
対面からは車が走ってきますし、ガードレールがあってもバイクなら衝撃でライダーが外に飛び出してしまうことだってあります
もし対面から車が走ってきてぶつかったら、と思うとぞっとします
そんなことを理解できていない人が、初心者のライダーに「峠を走りに行こう」といって自分が飛ばして初心者には事故らせてしまうのは危険行為だし、最悪トラウマを付けてしまう結果になります
幸い私の友人はバイクを降りると思うことはなかったようですが、事故っても修理にかなりのお金が必要になります
それは買ったバイクを一台買えるくらいの金額になることもあります
そのお金があるなら、遠くてもいいからサーキットを走ったほうが有意義に使えるのではないでしょうか?
バイクは車よりも事故になりやすい車両です。初心者でもベテランでもそこを理解してバイクライフを送ってほしいです
最後に:この経験がバイク乗りとして考えを変えた
私は事故の経験から自分が先頭で走る時や新しくバイクを買った人に対してより安全性を重視してツーリング先を選んでいます
もし峠を走るとしてもゆっくり走るようにしてますし、後ろからちゃんとついてきているのか定期的に確認するようにしています
ツーリングは楽しむものです。事故をして帰ってくるものではないです。棺桶に入って帰ってくるものではないです
だからこそ、初心者の頃から自分の力を過信せずにレベルを上げたいなら然るべき施設やイベントでレベルアップしてほしいです
これが一人でも初心者ライダーの方に届くように願っています